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リスクマネジメント・ご家族対応
タイトル 身元引受人が医療手続に協力してくれない
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質問

有料の施設長です。生活保護のご利用者がおり、入所時にその方の唯一の親族である姪御さんが身元保証人になりました。姪御さんは県外にお住まいで入所以来一度も施設を訪れていないのですが、そのご利用者様が経鼻経管栄養の措置が必要となりました。病院からはそれにつき親族の同意書を求められたのですが、姪御さんにお電話したところ「自分はもう関わりたくない」の一点張りで拒否されてしまいました。

仕方がないので病院にその旨告げたところ、「そのような親族なら、最初から身元引受人になってもらわなければよかったのに」と言われてしまいました。そうはいっても、施設に連れてきたのは姪御さんなのでその方に引受人になって頂くことは自然な流れかと思います。本件ではどうすればよかったのでしょうか?

回答

一度施設に預けたらあとは無責任、困った身元引受人ですね。基本としては契約時の段階で、「入所してから入院や退所等で何かとご面倒おかけすることになると具体的に説明ししっかり理解して頂くことが重要です。身元引受人という立場を軽く考えている方は施設としても避けなければなりません。

本件では、姪御さんが悪いのですが、何故関わりたくないと思うのか尋ねてみると良いかもしれません。遠方であっても、郵送手続で済むのであれば「そこを何とか」と説得してみては如何でしょうか。もし全く話にならないほど身勝手な様子であれば、「これから亡くなった様なときも、ご対応頂けないということでしょうか」等と尋ね、あまりに非協力的な場合は引受人を交代して頂きたいと申し入れる必要もあるかと思います。