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弁護士が運営する介護・福祉情報サイト外岡さんに聞いてみよう!
介護・福祉系弁護士法人 おかげさま
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知っておきたい!介護・福祉のトラブルについて
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外岡さんってこんな人
外岡潤(そとおかじゅん)

弁護士(第二東京弁護士会所属)。昭和55年4月23日生まれ
札幌生まれ東京育ち。東京大学法学部卒。在学中に奇術愛好会に入会し、手品を始める。
平成21年、ヘルパーの奮闘を描いた本格介護漫画「ヘルプマン!」を読み感銘を受けたことがきっかけとなり、介護・福祉系のトラブル解決に特化した法律事務所「おかげさま」を「おばあちゃんの原宿」巣鴨にて開設。
財団法人介護労働安定センター雇用管理コンサルタント。
平成24年6月より、一般社団法人介護トラブル調整センター代表理事。介護トラブルの裁判外解決(ADR)活動を推進。
令和4年9月、法人化により名称を「弁護士法人おかげさま」に変更。

外岡さんにインタビュー!
外岡潤

 学生時代に手品にはまって以来、人を楽しませ拍手とスポットライトを浴びるエンターテイメントの世界に魅せられ、マジシャンになりたいと一時期思っていました。元々人前で何か芸などをして喜ばせることが好きなたちなんです。弁護士になった今でも、日舞や三味線を習いその成果を施設でご利用者にご披露しています。

 正義感が強く曲がったことは嫌いな性格ですが、争いごとや自己主張が苦手で、弁護士のくせに(?)裁判が嫌いです。それではまるで「手術のできない医者」と同じではないかといわれてしまいそうですが、そんな医者、弁護士にもできることはあるはず。自分にできることは「トラブルの予防」でした。

 これまで数多くの利用者・施設双方の相談を受けてきましたが、おおよそパターンは同じであり、突き詰めれば「心の問題」であることが分かりました。要するに人は感情で動く生き物であり、一見法律上の問題に見えても、その根本には「あのとき心無い一言を言われた」「冷たい態度をとられて傷ついた」といった素朴な思いが潜んでおり、それが争いの原動力になっているのです。相手の心情を読み取り、感情のもつれを解きほぐすことで、法律問題に至る前に争いを回避したい…そんな願いを込め、日々トラブルと向き合っています。

 マジックは観客の「常識」や「思い込み」を利用して自分のシナリオ通りに導いていくという心理的な要素が強いのですが、自分は今でも、弁護士というよりはエンターティナーでありたいという思いが強いですね。

外岡さんの思い~なぜこのQ&Aサイトをつくったのか~
理由1一人ケアマネの負担が重すぎる!

 ケアマネージャー(ケアマネ)は資格を取得すると、十分な研修を受けることもなくいきなり実務の場に放り込まれますが、そこには一筋縄ではいかないケースがごろごろしています。中には弁護士でもお手上げ、という難解な法律問題も…高齢者問題専門の私ですら、解決案に悩むケースも少なくありません。
 先輩について実地でやり方を学んでいくことができればまだ安心できるのですが、実際にはたった1人で何とか運営している事業所も多く、皆がみな法律に明るい訳でもありません。

 ケアマネの本来の役割とは、介護保険制度の枠内で利用者のADL(通常の日常生活に必要な基本的な活動)やQOL(生活・人生の質)の向上に貢献することなのですが、ご利用者のいわゆる「権利擁護」、人権擁護等の法律問題と向き合わざるを得ないことが現実には多い様です。
そうした問題は役割分担として、地元の行政(高齢福祉課など)や社会福祉協議会、民生委員等の機関が担うべきなのですが、地域によってはこれらが十分機能せず、利用者と直に接しており一番情報が多く集まるケアマネに全てのしわ寄せがくるということも聞いています。

 全部が全部そうとはいえないが、周囲が「みて見ぬ振り」をするために、最前線で頑張っているケアマネ(特に1人ケアマネ)が辛い思いをしているのではないか。しかしいうまでもなく、ケアマネージャーはその地域の介護の要ですから、この役割が疲弊して機能不全を起こそうものなら、日本の介護全体が崩壊し成り立たなくなる… 外岡はそのような危機感を抱いています。せめて法律問題だけでも、とりあえず調べて、気軽に質問して安心できるシステムをつくりたい。本サイトはこのような背景事情から、全国の1人ケアマネの心強い応援団となるべくして立ち上げられました。

理由2介護業界のトラブルを予防して、平和を維持したい!

 ケアマネのサポートも大事ですが、根本的に解決しなければならない問題が利用者・施設間の誤解や相互不信からくるトラブルです。
 外岡は普段利用者・施設の双方から相談に応じていますが、例えば典型的な転倒・骨折事故ひとつとっても、見事なまでに両者の見解は食い違っています。

トラブル

 事故を起こしてしまった施設は、申し訳ないと思いながらも、そもそも自分達に責任があるのかが分からず、十分な謝罪や説明をしないまま時間が過ぎてしまう。一方で利用者(とその家族)側は、純粋に事故の説明や謝罪があればそれで収めたい、お終いにしたいと思っていたが、施設側の「不誠実」な対応をみるにつけ心が傷つき、いつしか「徹底的に争い、ペナルティの代わりに金銭を要求してやる」という復讐心に変貌していく…その果てに大々的な法廷闘争が繰り広げられ、元々は何ということもなかった1つの事故が、裁判例というインパクトとなって世に知れ渡る様になるのです。

介護

 何も知らない人はその裁判例をみて「高齢者が施設で転んだだけで、こんなに慰謝料を取られるの?」と驚愕するかもしれませんが、実際に利用者側が求めていたことは専ら事故「後」の誠意ある対応であり、事故自体については「起きてしまったことは仕方がない」と「思いたい」場合が実に多いのです。それにも拘わらず裁判では事故そのものの責任が争われ、結果残された裁判例だけが独り歩きしまた業界の混乱を招く…実に不毛な話です。

 あらゆる場面にいえることですが、特に介護の世界では、どちらが正しいかを追求したり、勝った負けたを云々することに意味は無いというのが外岡の考えです。
 転倒事故に限らず、こうした日常の介護現場におけるトラブルは、四角四面に割り切る法律では解決できない場合が多い様に思います。結局は当事者の心の奥底の思いに迫り、根本的な解決を目指さなければ表面的な争いが途絶えることは無いでしょう。本サイトでは、その様な観点から、法律だけでなく、あらゆる視点から紛争を平和的に解決する方法を模索していきます。

理由3面談形式の相談だけでは限界がある

 外岡は現在弁護士として法律相談に応じていますが、普段の活動場所が東京であるため、関東近辺であれば出張も可能ですが東北や関西など遠方の方のお力になることが中々できない状況でした。そこでより気軽に利用できるサービスをご提供するため、メールのやり取りで完結する相談形式を新たに設けました。